全250色の日本の伝統色カラーパレット

鬱金

UKON

#EFBB24

R: 239

G: 187

B: 36

C: 0%

M: 22%

Y: 85%

K: 6%

H: 45

S: 86%

L: 54%

H: 45

S: 85%

V: 94%

L: 78

a: 6

b: 75

X: 54

Y: 54

Z: 9

鬱金色(うこんいろ)は、鬱金草の根で染めた赤みのある鮮やかな黄色です。英名では『ターメリック』と呼ばれ、派手で目立つ色が好まれた江戸前期には、赤系の『緋色』に次いで紬や着物の地色として愛されました。また、『鬱金』という字が『金が盛んに増える』という意味に通じるため、縁起を担いで財布や風呂敷などの染色にも人気がありました。鬱金はショウガ科ウコン属の多年草で、インド原産の植物が奈良時代に日本に伝来しました。『鬱金』の原義は『鮮やかな黄色』で、呉音『ウッコン』が転訛し『ウコン』となったとされています。古くから生薬や食品の着色料、黃染めの原料としても利用されてきました。染色では、灰汁を利かせると赤みが強くなり、酢を利かせると赤みの少ない鮮やかな黄色になりますが、『鬱金色』は後者の赤みの少ない色を指します。『日本居家秘用』には染色法が記されており、絹一反に鬱金の粉を八両ほど使用し、酢を加えて染める方法が紹介されています。江戸幕府の奢侈禁止令により、一時流行から消えましたが、豪華で鮮やかな色合いは元禄文化を象徴する色の一つとされています。

※ 文章校正の一部にAIを使用しています

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