全250色の日本の伝統色カラーパレット

沈香茶

TONOCHA2

#4F726C

R: 79

G: 114

B: 108

C: 31%

M: 0%

Y: 5%

K: 55%

H: 170

S: 18%

L: 38%

H: 170

S: 31%

V: 45%

L: 45

a: -14

b: -1

X: 12

Y: 15

Z: 16

沈香茶(とのちゃ)は、灰みがかった青緑色で、「殿茶」とも表記されます。『御染物聞書日記』(元禄元年・1688年)には「殿茶小紋」として登場し、古くから行われていた染色です。江戸時代の染色指南書『手鑑模様節用』にも「御召御納戸」の薄い色が「殿茶」と呼ばれ、灰みの青緑色が示されています。「殿」の響きから「御召」の裏地に使われたことを由来とする名前ですが、特に深い意味はないとされています。この色に「沈香」の字があてられた理由は不明ですが、香木「沈香」(じんこう)、特に「黒沈香」の色に似ていることから名付けられたと考えられます。なお、沈香茶は香木で染めた色ではありませんが、香木「伽羅(きゃら)」を使って染めた「伽羅色」という伝統色もあり、非常に高価で贅沢な色として知られています。江戸時代に「とのちゃ」と呼ばれる色には他に「礪茶」がありますが、こちらは茶系統の色で、沈香茶とは異なる色合いです。

※ 文章校正の一部にAIを使用しています

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