全250色の日本の伝統色カラーパレット
珊瑚朱
SANGOSYU
#F17C67
R: 241
G: 124
B: 103
C: 0%
M: 49%
Y: 57%
K: 5%
H: 9
S: 83%
L: 67%
H: 9
S: 57%
V: 95%
L: 65
a: 43
b: 32
X: 46
Y: 34
Z: 17
珊瑚珠色(さんごしゅいろ)は、宝石の珊瑚の珠のような明るく華やかな赤橙色を指します。文字通り珊瑚の珠に由来し、『珊瑚朱(さんごしゅ)』とも表記されます。珊瑚の珠には白、桃色、赤の3種類があり、中でも深い赤色は『血色(ちいろ)』と呼ばれ、特に珍重されました。古くから、珊瑚は髪飾りや簪(かんざし)などの装飾品に加工され、日本人の黒髪によく映えることから重宝されてきました。中国の『芥子園画伝』には、宋代では印肉に、また唐代の絵画には変色しない紅色として珊瑚の粉末が顔料として用いられたと記されています。この顔料は『珊瑚色(さんごいろ)』と呼ばれ、日本にも伝来しました。『珊瑚色』の中でも特に濃く赤珊瑚に近い色合いが『珊瑚珠色』と呼ばれるようになりました。なお、珊瑚珠色は『珊瑚色』の別名ともされ、同じ色とする説もあります。珊瑚は仏教の七宝の一つで、現在でも3月の誕生石として愛されています。江戸後期の随筆『嬉遊笑覧』には、衣装競べで珊瑚珠を使って「南天の実を表した」という記述があります。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています