全250色の日本の伝統色カラーパレット
御召茶
OMESHICHA
#376B6D
R: 55
G: 107
B: 109
C: 50%
M: 2%
Y: 0%
K: 57%
H: 182
S: 33%
L: 32%
H: 182
S: 50%
V: 43%
L: 42
a: -17
b: -7
X: 10
Y: 12
Z: 16
御召茶(おめしちゃ)は、御召縮緬の着物に使われる、くすんだ緑みを帯びた青色です。江戸幕府第11代将軍・徳川家斉が縮緬(ちりめん)を好んで着用し、その着物が「御召物」と称されたことから、「御召」や「御召縮緬」と呼ばれるようになりました。このため、先染めの色にも「御召」が冠され、「御召茶」という色名が生まれました「御召」は本来「着る」という意味の尊敬語で、当時の流行色「茶」を組み合わせて名付けられました。江戸後期の染色指南書『染物早指南』(1853年)には、御召茶の染法として「下染薄藍」と記され、藍で下染めし、その後に矢車(やしゃ)や鉄漿(てっしょう)を重ねて染めていました。また、『染物重賓記』(1811年)には、「藍海松茶」「御納戸茶」とともに「花色」で下染めする「茶」として分類され、当時「茶」のつく色が多様であったことがわかります。「御召」を冠する色名には他にも「御召鉄」や「御召御納戸」があり、いずれも「上様が愛用する色」として、格式の高い色とされていました。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています