全250色の日本の伝統色カラーパレット
中紅
NAKABENI
#DB4D6D
R: 219
G: 77
B: 109
C: 0%
M: 65%
Y: 50%
K: 14%
H: 346
S: 66%
L: 58%
H: 346
S: 65%
V: 86%
L: 53
a: 58
b: 13
X: 35
Y: 21
Z: 17
中紅(なかべに)は、紅花(べにばな)から作られる片紅(かたべに)で染めた、黄みが強い紅色を指し、江戸前期に登場した色名です。この染色手法は、紅花を揉んで色を抽出することから「なかもみ」や「ちゅうもみ」とも呼ばれました。江戸後期の『臙脂染方秘傳』には、中紅の染法として「絹一反に片紅を用い、下地を鬱金(うこん)で染めた後、紅で染め上げる」と記され、鬱金で薄い玉子色に下染めすることが推奨されています。なお、平安時代の『延喜式』に記された『中紅(なかくれない、中紅花)』とは異なり、そちらは薄く明るい紅色を指します。また、「べに」はもともと口紅や頬紅の呼称であり、「丹(に)」を延べた「のべに」に由来します。江戸時代からは『紅(くれない)』を「べに」と呼ぶようになり、色名として定着しました。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています