全250色の日本の伝統色カラーパレット
紅
KURENAI
#CB1B45
R: 203
G: 27
B: 69
C: 0%
M: 87%
Y: 66%
K: 20%
H: 346
S: 77%
L: 45%
H: 346
S: 87%
V: 80%
L: 44
a: 66
b: 24
X: 26
Y: 14
Z: 7
紅色(べにいろ)は、紅花から抽出した濃染による鮮やかな赤色を指します。また、色料の三原色であるCMYのM100%『マゼンタ』とも呼ばれることがあります。『くれない』や『こうしょく』とも読まれ、『こうしょく』の場合はより赤みが強くなります。紅色は平安時代から使われてきた色名で、中国の呉から伝わった染料を意味する『呉藍(くれのあい)』に由来し、染料としての意味で『紅(くれない)』と呼ばれるようになりました。また、唐から伝わった意味を込めて『唐紅(からくれない)』とも呼ばれていました。紅花は古代より世界中で利用され、日本には上代頃に伝来し、平安時代には盛んに栽培されていました。紅花の黄色色素を除去して取り出される紅色色素は、染料や化粧品として用いられ、特に艶やかな紅色は平安時代の人々に好まれました。しかし、紅花染は非常に高価で、濃染は『禁色(きんじき)』とされ、貴族など高貴な身分にしか許されませんでした。『日本色彩文化史』によれば、紅色に染めた絹一疋の価格は米十三石相当で、現代では約130万円に相当します。江戸時代においても紅色は人気でしたが、奢侈禁止令により何度も禁制とされ、それでも紅色を求める人々は『甚三紅(じんざもみ)』など、紅花を用いない紅色系の色を工夫しました。紅色は古くから日本人に愛され、国旗の赤丸にも採用されるなど、日本にとって大切で馴染み深い色です。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています