全250色の日本の伝統色カラーパレット
高麗納戸
KORAINANDO
#305A56
R: 48
G: 90
B: 86
C: 47%
M: 0%
Y: 4%
K: 65%
H: 174
S: 30%
L: 27%
H: 174
S: 47%
V: 35%
L: 35
a: -16
b: -2
X: 7
Y: 9
Z: 10
高麗納戸(こうらいなんど)は、暗い青緑色で、江戸中期の寛政年間に四世・松本幸四郎が歌舞伎『鈴々森』で演じた侠客、幡随院長兵衛の合羽に使われた暗い「納戸色」に由来しています。「高麗」とは、幸四郎の屋号「高麗屋」を指しています。この色が流行色となったのは五世・松本幸四郎の時代で、彼が四世から引き継いだ合羽の色が評判となり、江戸で人気の流行色になりました。五世・幸四郎は文化文政から天保にかけて活躍し、その高い鼻の容貌から「鼻高幸四郎」として親しまれました。彼にちなんだ流行には、同じく長兵衛の合羽に由来する「高麗屋縞(こうらいやじま)」もあります。ちなみに、四世・幸四郎と確執のあった初代・尾上菊五郎にも、彼の俳号に由来する「梅幸茶(ばいこうちゃ)」という色名が残されています。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています