全250色の日本の伝統色カラーパレット
紺青
KONJYO
#113285
R: 17
G: 50
B: 133
C: 87%
M: 62%
Y: 0%
K: 48%
H: 223
S: 77%
L: 29%
H: 223
S: 87%
V: 52%
L: 24
a: 22
b: -50
X: 6
Y: 4
Z: 23
紺青色(こんじょういろ)は、顔料「紺青」に由来する、紫みを帯びた深く上品な青色です。この色は飛鳥時代(593〜710年)に「金青」として中国から製法とともに伝わり、奈良時代(710〜794年)には仏像や仏画の彩色に使われていました。その後、平安時代に中国から色系統が同じ「紺」が伝来した際に「紺青」と表記が変更されたと考えられます。紺青色は、「藍銅鉱(らんどうこう)」を原料とする岩絵具で、この藍銅鉱を細かく砕いたものが「群青」、さらに細かくしたものが「白群」となります。中国の画譜『芥子園畫傳』には、藍銅鉱を水飛(砥石で水とともに磨くこと)して「頭青」「二青」「三青」に分け、特に濃い「三青」が「紺青」を指すとされています。また、紺青の岩絵具には天然の藍銅鉱を用いた「石紺青(いわこんじょう、ウルトラマリンブルー)」と、人造の「花紺青(はなこんじょう、プルシアンブルー)」があり、それぞれ色合いが異なります。藍銅鉱は「アズライト(azurite)」とも呼ばれる鉱物で、銅鉱床の風化帯で産出される代表的な二次鉱物です。また、しばしば同じ二次鉱物の孔雀石(マラカイト)と共生しています。もともとは顔料として用いられた紺青ですが、江戸時代になると染色にも使用され、中期の染見本帳「吉井藤吉染見本帳」にもその名が見られます。染法は「瑠璃紺」とほぼ同じですが、より鮮やかで華やかな仕上がりが特徴です。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています