全250色の日本の伝統色カラーパレット
紺
KON
#0F2540
R: 15
G: 37
B: 64
C: 77%
M: 42%
Y: 0%
K: 75%
H: 213
S: 62%
L: 15%
H: 213
S: 77%
V: 25%
L: 14
a: 2
b: -20
X: 2
Y: 2
Z: 5
紺(こん)は、藍染の中で最も濃く、わずかに赤みを含んだ深い青色です。英名では「ネイビーブルー」とされ、古くは「深縹(ふかきはなだ)」と呼ばれ、平安時代の『延喜式』にも記載があります。「縹」とは昔の青色を指します。紺色は、中国古来の染色名として伝わり、平安時代に日本に定着しました。後に日本の「深縹」に「紺」の字が当てられ、中世以降、広く使われるようになりました。紺は日本人に親しまれ、紺絣(こんがすり)、紺足袋(こんたび)、紺暖簾(こんのれん)など、紺に由来する言葉が多く見られます。室町時代には紺染職人を「紺掻(こうかき)」と呼び、江戸時代には「紺屋(こうや)」が染物屋の代名詞になるほど、紺色は広く浸透しました。現在も学校や企業の制服に用いられています。紺色は、藍染を繰り返して染めるため手間がかかりますが、江戸期には「呉汁染め」という方法で効率化が図られました。手間をかけた「上等の紺」は「上紺(じょうこん)」「正紺(しょうこん)」と呼ばれ、特別視されました。染色が限界まで濃くなった状態は「留紺(とめこん)」とも呼ばれます。鎌倉時代以降、紺は「勝色(かちいろ)」として武士に縁起の良い色とされ、戦国時代の名将・藤堂高虎も遺訓で「戦具は紺色がよい」と述べています。江戸初期には「柿色」が流行しましたが、藤堂高虎は武士が流行を追うことを批判し、武士本来の紺色を重視していました。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています