全250色の日本の伝統色カラーパレット
苔
KOKE
#838A2D
R: 131
G: 138
B: 45
C: 5%
M: 0%
Y: 67%
K: 46%
H: 65
S: 51%
L: 36%
H: 65
S: 67%
V: 54%
L: 55
a: -15
b: 47
X: 19
Y: 23
Z: 6
苔色(こけいろ)は、苔に似た深く渋い黄緑色で、平安時代から続く伝統的な色名です。由来はもちろん苔そのもので、現代では「モスグリーン(Moss green)」と呼ばれることが多いです。平安時代には重ねの色目として、濃萌黄の組み合わせで夏の衣装に使われましたが、文学に登場する「苔衣(こけごろも)」は、僧侶や隠者が着る粗末な服を苔にたとえたもので、苔色の衣を意味するわけではありません。苔は花が咲かず背の低い植物の総称で、日本には約二千種類が存在し、日本庭園や盆栽で使われるほか、国歌「君が代」にも登場するなど、古くから親しまれてきました。苔に覆われた庭石や老木の趣は、日本文化の侘び寂びの精神を象徴し、苔色にはその美意識が表現されています。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています