全250色の日本の伝統色カラーパレット
黄朽葉
KIKUCHIBA
#D9AB42
R: 217
G: 171
B: 66
C: 0%
M: 21%
Y: 70%
K: 15%
H: 42
S: 67%
L: 55%
H: 42
S: 70%
V: 85%
L: 72
a: 6
b: 58
X: 44
Y: 44
Z: 11
黄朽葉(きくちば)は、晩秋の黄ばんだ枯れ葉のような黄褐色を表した色です。『赤朽葉(あかくちば)』や『青朽葉(あおくちば)』と共に『朽葉色(くちばいろ)』の変相色の一つで、『淡朽葉(うすくちば)』とも同色とされます。平安文学の『宇津保物語』や『枕草子』にもその名が見られ、古い色名です。『歴世服飾考』には、「支子(くちなし)に茜(あかね)または紅(べに)を交えて黄朽葉を染めた」とあり、赤と黄の交染であることが記されています。織物としての黄朽葉は、縦糸に黄、横糸に淡紅を配して織ったもので、重ねの色としては「表・朽葉、裏・朽葉」を組み合わせ、秋末から初冬の服色として用いられました。紅を混ぜた支子染は『禁色』の『黄丹(おうに)』と紛らわしくなるため、平安時代には禁制とされましたが、その人気から『黄朽葉』という別名で使用されていたと考えられます。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています