全250色の日本の伝統色カラーパレット
今様
IMAYOH
#D05A6E
R: 208
G: 90
B: 110
C: 0%
M: 57%
Y: 47%
K: 18%
H: 350
S: 56%
L: 58%
H: 350
S: 57%
V: 82%
L: 54
a: 48
b: 12
X: 32
Y: 22
Z: 17
今様色(いまよういろ)は、「今流行の色」を意味し、やや淡い紅色を指します。ここでの「今」とは平安時代を指し、10世紀頃にはすでに流行していました。襲(かさね)の色目にも使われ、「表・紅梅(こうばい)、裏・濃紅梅(こきこうばい)」の組み合わせが見られ、平安文学にも頻繁に登場します。今様色の色合いについては書物により「一斤染より薄い紅色」や「紅梅色より濃い色」といった異なる記述がありますが、『源氏物語』の玉鬘の巻で、光源氏が愛妻“紫の上”に贈った衣装に「今様色」が用いられていることからも、これは『聴色(ゆるしいろ)』である一斤染より濃く、『禁色』に入らない程度の濃さであったと考えられます。また、『花鳥余情』の注釈書では「今様色とは紅梅の濃きを云なり」と記されており、『濃紅梅』と『紅梅色』の中間にあたる少し濃い紅梅色とする説が有力です。このように、当時の王朝の女性たちに紅花で染めた赤色がいかに好まれ、流行したかがわかる色名です。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています