全250色の日本の伝統色カラーパレット
群青
GUNJYO
#51A8DD
R: 81
G: 168
B: 221
C: 63%
M: 24%
Y: 0%
K: 13%
H: 203
S: 67%
L: 59%
H: 203
S: 63%
V: 87%
L: 66
a: -10
b: -35
X: 30
Y: 35
Z: 74
群青色(ぐんじょういろ)は、日本画材の岩絵具「群青」に由来する色名で、紫みがかった深い青色です。日本画には欠かせない色であり、桃山時代の障壁画や江戸時代の琳派の屏風絵などで使用されてきました。元々は鉱物の瑠璃(ラピスラズリ)から作られていましたが、高価であるため、後に藍銅鉱(アズライト)を原料として使用するようになりました。いずれにしても、群青は宝石に匹敵するほど貴重な青として珍重されていました。天然の岩絵具では、鉱物の粒子が細かくなるほど色は淡くなり、粒が粗い方から「紺青」「群青」、最も細かいものを「白群」と呼びます。「群青」という名は、「青が群れ集まる」という意味に由来しています。藍銅鉱は銅の二次鉱物で、世界各地の銅鉱床で孔雀石(マラカイト)と共に産出されることが多く、精製が難しいため、緑青よりも高価で取引されていました。江戸中期の画法書『画筌』には「紺青…これを摺って群青を出す」と記され、当時一般化していたことがうかがえます。また、群青は染色には使われず、主に如来像や菩薩像の頭髪、曼荼羅の一部など、日本画の尊い部分に使われました。現在では、人工岩絵具の群青にも「紫み」「深青」「緑み」の三系統があり、色味に幅がありますが、天然群青の標準的な色調は紫みがかった深い青です。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています