全250色の日本の伝統色カラーパレット
白緑
BYAKUROKU
#A8D8B9
R: 168
G: 216
B: 185
C: 22%
M: 0%
Y: 14%
K: 15%
H: 141
S: 38%
L: 75%
H: 141
S: 22%
V: 85%
L: 82
a: -22
b: 10
X: 49
Y: 61
Z: 55
白緑(びゃくろく)は、孔雀石から作られる淡い緑色の岩絵具で、「白」は「淡い」を意味します。英語ではオパールグリーン(opal green)と呼ばれます。この色は、飛鳥時代に中国から伝わった『金青』や『緑青』と同様、奈良時代には仏像や仏画の彩色に使用されました。『白緑』も同じ時期に伝来したと考えられます。なお、『緑青』も孔雀石から作られますが、粒子が荒いため、より孔雀石に近い濃い緑色を持ちます。中国の画譜『芥子園畫傳(かいしえんがでん)』には、孔雀石を水飛(すいひ)して「頭緑」「二緑」「三緑」に分けるとあり、「頭緑」が『白緑』を指しているとされています(水飛は、水を使って砥石で粉砕する方法です)。顔料としては非常に古い歴史を持つ白緑ですが、色名として染色や一般色に使われるようになったのは後の時代です。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています