全250色の日本の伝統色カラーパレット
紅緋
BENIHI
#F75C2F
R: 247
G: 92
B: 47
C: 0%
M: 63%
Y: 81%
K: 3%
H: 13
S: 93%
L: 58%
H: 14
S: 81%
V: 97%
L: 60
a: 57
b: 55
X: 43
Y: 28
Z: 6
紅緋(べにひ)は、冴えた黄みの赤色で、紅花染めに鬱金(うこん)や支子(くちなし)などの黄みの染料を重ねて作られる色です。『猩々緋(しょうじょうひ)』や『黄丹(おうに)』と似た色合いを持ち、その中間に位置します。英語では『スカーレット』に相当します。古くは『緋(ひ)』は茜染めの赤を指し、「あけ」と呼ばれていましたが、平安時代中頃から、支子の黄を下染めにし、明礬(みょうばん)で媒染した蘇芳(すおう)の赤を重ねた鮮やかな赤が「ひ」として用いられるようになりました。これは女官の緋袴の色でもあり、現在でも「緋色」といえば、この紅緋の色調を指します。明治初期の『絹糸染物秘傳』には、天然染料と化学染料を併用した染色法が記されており、紅緋の染色はその技法を反映しています。現代の印刷インキの『金赤(きんあか)』に近い色合いです。
※ 文章校正の一部にAIを使用しています